LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方

本日はバーバラ・オークレーとオラフ・シーヴェの名著「LEARN LIKE A PRO 学び方の学び方」をご紹介します。この本では、効率的な学習方法や記憶法、モチベーションの維持方法について具体的に説明されています。

効率的な学習方法：ポモドーロ・テクニックとハードスタート・テクニック

まずはポモドーロ・テクニックをご紹介します。これは、25分間の集中作業と5分間の休憩を繰り返すというシンプルなテクニックです。この方法を利用することで、集中力を維持しながら長時間の学習や仕事に取り組むことができます。

複雑な学習内容には、集中モードと拡散モードを活用しましょう。集中モードは、具体的な問題に取り組む際に利用します。一方、拡散モードは、新しいアイデアや視点を求める時や、問題に対する新しい解決策を考えるときに有効です。

また、「ハードスタート・テクニック」も非常に効果的です。これは、テストの問題を解く時に一番難しい問題から手を付け、途中で困ったら簡単な問題に移るという方法です。このようにすることで、全体の問題を見渡し、解くべき問題に対して自分自身の思考を適切に配分することができます。

学習とは、脳の神経細胞（ニューロン）の樹状突起（スパイン）が他のスパインと結びつき、長期記憶が形成されるというプロセスです。答えを見ずに自力で問題に取り組むこと、一度立ち止まって一生懸命思い出してみること、さらに異なるテーマの学習を交互に行うことで、ニューロンの結びつきが強固になります。

また、一日30分程度の運動は、脳由来神経栄養因子（BDNF）の生成を促し、これはニューロンの樹状突起の生成を助け、結びつきを強化します。さらに、睡眠はスパインの結びつきが形成される重要な時間です。睡眠の量と質は、深い知識の定着には必要不可欠です。

記憶するための有効なテクニックとして、頭文字法やメモリーパレスがあります。頭文字法は、異なる項目を記憶する際にそれぞれの項目の最初の文字をつなげて覚える方法です。メモリーパレスは、情報を視覚的なイメージに変換して特定の場所に配置し、情報を覚えやすくするテクニックです。

学習はモチベーションと密接に関連しています。誘惑になるものを排除し、学習を習慣化すること、目標と中間目標を設定すること、休息やご褒美を用意すること、そして、周りの人を巻き込むことがモチベーションの維持に有効です。

「LEARN LIKE A PRO」の学び方は、私たちが効率的に学習し、新しい知識を深く定着させ、モチベーションを維持するための実用的な手法を提供してくれます。是非、これらのテクニックを自分の学習に活用してみてください。