グレック・マキューン著
エッセンシャル思考とは何か
- 本当に重要なことは何か、それ以外は全て捨てていい
- 本当に大切なことを大切にする生き方
- エッセンシャル思考は正しいことをやり遂げる技術
- たくさんの些末なものから少数の本質的なことだけを選び取る
- 「やらなくては」ではなく「やると決める」
- 「どれも大事」でなく「大事なものは滅多にない」
- 「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」
- 努力の量と成果が比例するわけではない
- 「多数の良いチャンス」よりも「少数のものすごく良いチャンス」には遠く及ばない
- 自分でやるべき本質を正しく選択し優先順位を決めて自分で意思決定しないと、他人のいいなりになってしまう
見極める技術
- 正しく本質的なことを実行するには、何が正しく本質的なのかを見極める技術が必要
- 自分の力を発揮するためには誰にも邪魔されない環境が必要
- 1日２時間でも、１年に２週間でも、毎朝５分でもいいから、忙しい日常から離れ自分だけでいられる時間を確保する
- 物事の表面だけを捉えるのではなく、その物事の本質や大局を見たり考えたりする
- 日々出会う情報の量は膨大。吟味すべき情報をフィルタリングする仕組みが必要
- 私たちの最大の資産は自分自身。自分への投資を怠り、心と体をないがしろにすると、価値を生み出す元手がなくなってしまう
- エッセンシャル思考の人は睡眠を武器と考え、自分の力を引き出すために活用している。睡眠は創造的な思考を助け、仕事の効率を高める
- 「遊び」はそれ自体を目的とした行動。遊んでいるとき人間はもっとも純粋な形で人間らしさを発揮する。遊びは人生の中で最も本質的な行動の一つ
捨てる技術
- 目的や戦略を完全に明確にする。人は明確な目的に向かって行動する。目的が明確でない時にどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費する
- 本質目標を決める。刺激的でかつ具体的な目標が本質目標である。本質目標を正しく決めればその後の無数の決断が不要になる
- 他人からのプレッシャーに負けず、他人からの不要な判断を断る勇気が必要
- サンクコストバイアスに陥る前に損切りする事が重要。サンクコストバイアスとはすでにお金や時間をかけてしまったから、今やめたら今までの投資が無駄になると思い、損な取引をし続けてしまう心理的傾向
- 「所有」という概念は人の心に大きな影響を及ぼす。いったん所有してしまうと失うのが怖い「授かり効果」という心理的バイアスや、いつもやっているからという理由で不要なことをやめられない現状維持バイアスにも注意。ゼロベースで考える思考技術が有効
- 余剰を削り凝縮・修正し、本質を取り出す「編集」はエッセンシャル思考の技術である
しくみ化の技術
- 世の中に確実なことはない。最悪な事態を想定し、バッファをとることが重要
- 徹底的に準備をし、不確定要素を加味してかかる時間の１．５倍の時間を見積もっておく
- ボトルネックをとりのぞき、スムーズに重要なことを達成させる
- 小さな成功をコツコツ積み重ねる。大きな成功を小出しに出していくよりも、小さな成功の数をこなしていく事で、成功は次の成功を生み、飛躍的な成功に繋がる
- 「習慣」は妨害に打ち勝つ最強の武器。本質的な目標に向かう行動を習慣づければ、無意識のうちに目標を達成できる。習慣は、一旦脳に既存の行動が習慣化されると、今までその既存の行動に使用していた脳の領域を別なことに使用することができるようになる。習慣のコツは「トリガー」「行動」「報酬」を意識する、習慣づくりは一つずつ行うなど
- 過去や未来にとらわれず、今この瞬間に「集中」することが重要。やることが多すぎて何から手を付けた方がいいか分からなくなったとき、まずは考えるのをやめて、深呼吸をし、心を落ち着かせて、今この瞬間に何が重要かを考えよう
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